【工房体験】革職人さんと栃木レザーマスクケースを作ってみた! – パーツ型抜き編 –

こんにちは、広報担当の田口です。

夏も終わりに近づいてきましたが、まだまだ30度越えの暑い日々が続いていますね。こんな暑い日は、おうちでレザークラフトなどハンドメイドキットでおうち時間を楽しんでいるという方が増えているそうです。今までモノ作りをした経験はありますか?

私は、休日に簡単なレザーキーホルダーの作り方を教えてもらったことはありました。しかし、仕事としてモノ作りに携わったことがありませんでした。そこで、Hallelujahの工房で働く革職人の万作さんにお願いして、半日だけお手伝いさせてもらいモノ作りを体験させてもらいました!

栃木レザーを使用したマスクケース20個(ブラックとグリーン各10個ずつ)作成を目標に、このようなスケジュールで進めてもらいました。
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9:30 パーツ型抜き ◁ 今回はココ!
9:45 ビニール本体印付け
10:00 Hallelujahマーク刻印
10:30 革漉き
10:45 ミシン&糸切り
11:30 カシメ取り付け
12:00 マスクケース20個完成!
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こちらの体験をいくつかの工程に分けて、紹介していけたらと思います。今回は、パーツの型抜き編についてお話ししていきます。

革製品用の型ってどんなもの?

「型」と聞くとクッキーのハートや星形の型をイメージする方もいると思いますが、革製品制作用の型はどんなものかご存知ですか?

レザー用の型はこんな形をしています!こちらの型は、「金型」「鏨(タガネ)」と呼ばれます。

工房の引き出しには、パスケース、カードケースや財布用など様々な型をズラリと保管しています。片側には刃がついているので、革の上に載せて上から押すと型通りに革を切ることができます。

革裁断用のカッターで何度か裁断をやらせてもらったことはあるのですが、力がいるし、真っ直ぐやカーブの線が難しく、ひとつの商品を裁断するのにとても時間がかかってしまいます。

この型があれば、何度も測りながらカッターで革の裁断をする必要はなく、早く綺麗に効率よく裁断を進められるので革製品の制作にとても重要な道具のひとつということを知りました。

レザーパーツの型抜き手順は?

今回制作するマスクケースのレザー部分は3種類に分かれていて、それぞれに型がありました。

この3つの金型で先ほどの説明の通りクッキーの型抜きのように効率的にレザーパーツを量産していくことができます。

今回私が型抜きしたのは、ハレルヤ マークが刻印されたマスクケースの中央部分です。

まずは、型を抜いていくための革を用意します。今回は小さなパーツなので、制作の際に残しておいた本革の綺麗な部分を選びました。

型抜きの際に使用するのは、バーのついたこちらのプレス機です。

次に、白い台の上に革を置き、その上に型の刃を下にしてセットします。ここで気をつけるのは、きちんと型まわりの革を残すことです。残さずに型を抜いてしまうと、綺麗な型通りの四角になりません。(写真に写っている通り、いくつか失敗しました…)

上部にバーがついているので、グイっと下に向かって力を加えます。最初、力が弱すぎで、革の半分までしか刃が進んでおらず、下まで切れていませんでした。結構体重を乗せて、押さないといけません…!工房で働く皆さんは軽々としているように見えますが、思ったよりも力が必要でした。

そして、これを10回繰り返して、あっという間に型が10個完成しました!さらにグリーンでも同じ工程を繰り返し、ブラックとグリーンで合計20個のパーツを裁断しました。他の2種類のパーツは、すでに型抜きされたものがあったので、ストックを使わせてもらいました。

レザーパーツ型抜き編まとめ

今回は型抜きの手順についてお話ししましたが、いかがでしたでしょうか。

実際に体験してみて感じたことは、仕事としてのモノ作りはいかに早く正確に作業を進めていくかが大切だということ。

休日にレザーキーホルダー作りをやらせてもらったときは、時間など気にせずにののんびりやっていました。今回は、20個完成を目標に進めさせてもらい、どんどん次の工程に進めていかなくてはいけないので、全然違うスピード感でした。

私が体験した以上のスピード感でより正確に日々工房では作業が行われていること、改めて仕事としてモノ作りに関わっている方々ってかっこいいな、すごいな実感し、とても貴重な経験となりました。

次回は、印付けと刻印について書いていきます。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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