【革製品ってどうやって出来ているの?】工房で普段使っている道具たちをご紹介!! 〜初歩から基本の道具編〜

はじめまして!!

今年の2月からハレルヤの一員になりました、「たまさと」と申します😋

高校生の時に革製品の魅力を知り、趣味でレザークラフトを始め、いつか革製品を作る仕事がしたいと思っていたところ、ご縁があってハレルヤで働かせて頂く事になりました。

今は南堀江の工房で、少しづつではありますが色々なことを学びながら制作に携わらせて頂いております😊

今回は、普段工房で何を使っているのか、革製品ってどんな道具で作られているのかということの、〜初歩から基本〜までご紹介させて頂こうと思います!

お付き合い頂けたら幸いです☺️

~初歩〜

①革包丁

まず、革を切らないことには何もできません!革は大きな1枚で届くので、作るものの形に裁断しなければいけません。と言っても工房には「金型」という、クッキーを作る時の型のようなものがあって、大きい裁断機で抜くことでとても楽に早く裁断できます。革包丁は、金型で抜く前に金型のサイズくらいに荒断ち(だいたいの大きさに裁断する事)する時に使います。

裁断機と金型

ちなみにですが、革と言っても牛さんや馬さんの分厚い革なので、結構な力がないとスムーズに裁断するのは難しいです。わたしは未だにプルプルしながら裁断しています😔

②ハンマー

革製品はハンマーで叩く作業が非常に多いです!カシメを止めたり穴を開けたり、ハンマーがないと何も出来ないと言っても過言ではありません。音が大きいので、叩く時はしっかりゴム板と木板を下に引いて防音対策をしています。

レザークラフトをする時もゴム板は必須アイテムです!

③はんだごて

革製品ではんだごて??と思う方がいらっしゃると思いますが、これは縫い合わせた後の糸切りに使います。ハサミで切るより仕上がりが綺麗で強度もあるので、重宝する道具ですね☺️糸切り用のはんだごても販売されています。必ず一度は火傷するので使う時は気をつけましょう🤨

目立ちにくく綺麗に切れます。

④ハサミ

この写真のハサミは革用のハサミではないのですが、ちょっとした細い所や角などを切る時に便利です。切った後のコバは革包丁や金型の方が綺麗なので、本当にちょっとした時にしか使いません。(ちゃんと革用のハサミもあります。)

⑤刷毛(はけ)

刷毛は革を張り合わせる時の糊を塗る時に使います。革用の糊は速乾性で、乾くほどひっつきやすくなるので、貼り合わせる面の両面に塗って、少し乾かしてから貼り合わせます。使ったあとの刷毛は糊が乾いてもろもろになるので、糊山に擦り付けて綺麗にします。

糊山です。汚そうに見えますが、乾いた糊の塊です。
職人さんの工房にはだいたい1つはこれがあるという噂です😗

⑥コバ磨き棒

まず「コバ」というのは、革の切断面のことを言います。革を裁断したとき、切断面は繊維が毛羽立っていてワサワサしています。そのままでもワイルドでかっこいいですが、長く使うと汚れも目立ちますし、ふにゃふにゃになってきてしまいます。なので、目止め液という専用の液体を付けてこの棒や布などで磨きます。

磨いたあとはツヤが出て高級感がありますね☺️

次は基本の、常に使う道具たちをご紹介します🤤

〜基本〜

カシメ

カシメとは、革同士を縫う代わりに穴を開けて止め合わせる金具のことです。革製品に別の金具を取り付ける時もカシメを使ったりします。

商品によって大·中·小のサイズや、革の雰囲気に合うように色味も使い分けています。カシメのサイズに合わせて、打ち具にもサイズがあります。止める時は、オールマイティプレートの上でカシメの上から打ち具を被せて、ハンマーで叩きます。

カシメの種類と打ち具
オールマイティプレート。カシメを打つ時の台です。
カシメのサイズによって専用のうち台もあります。

ホック

「ホック」とは、コインケースやキーホルダー等、色々な製品の蓋を止めたりするために付ける金具です。バネホックとジャンパーホックがあり、主に革製品にはバネホックが使われることが多いです。ジャンパーホックは名前の通り、ジャンパー等によく使われています。

左がバネホック、右がジャンパーホック

ホックにもサイズや色味があり、コードクリップ等ちょっとしたものには小さいバネホックを使ったり、大きいものやしっかり止めたい時にはジャンパーホックを使ったりします。

上はバネホック用の打ち具。ホックのサイズによってそれぞれ打ち具にもサイズがあります。
付け方はカシメと同じで、打ち具とオールマイティプレートを使ってハンマーで叩きます。
ちなみに、わたしのいる工房ではバネホックのダボのことを乳首と呼んでいます😁

ハンドプレス

革製品を量産する時、全てハンマーで叩いていたら腕が上がらなくなってしまいます。実際わたしは初めて工房でお仕事した時、腕がめちゃくちゃ筋肉痛になりました😭

ハンマーで叩くのと違い、音もなく簡単に止められるので、わたしは今、自分の趣味に使うのにこれが一番欲しいです😳

そんな時に活躍するのがハンドプレスです!専用のコマをセットすれば、カシメとホックが簡単に取り付けられます!

専用のコマです。

でも多少は力を使うので、沢山止めると結局筋肉痛になります😔

ポンチ

カシメやホックを付けるのにも、まず革に穴を開けなければセットできません。その時に使うのが、「ポンチ」です。色んな形があり、用途によって使い分けています。

丸ポンチ

丸ポンチには沢山サイズがあり、カシメやホックをつける時や、ストラップの穴等のハトメという金具をつける穴を開ける時に使われます。

ベルトポンチと楕円ポンチ

ベルトポンチは名前の通り、色々なベルト等によく使われています。ギボシという金具をはめる時に普通の丸だけの穴だと通らないので、縦の切れ込みが入ることで通りやすくしています。

楕円ポンチは、小さなポケットを作るためだったり、ベルトループを付けるための穴を開ける時に使われます。慎重にしなければすぐ斜めになってしまうので、慣れるまで大変です。

おまけ

目打ち

普通の目打ちと菱目打ち

左側のアイスピックみたいなものは、穴を開ける位置の印をつけたり、色々な目印をつけるためによく使います。これは工房でも頻繁に使います。工房ではたこ焼きと呼んでいます😁

右側の金属の物は工房ではあまり使うことは無いのですが、「菱目打ち」と言って革の手縫いをする際にとても必要な道具です。革は布と違って分厚く硬いので、縫い針でそのまま縫おうとしても針が通りません。実際わたしがレザークラフト初心者の時、この道具があるのを知らずに手縫いして手がボロボロになりました😭レザークラフトを始める時には必ず揃えておくべき道具です😂

最後に、、

いかがでしたでしょうか?😊

革製品というのは意外と単純な作りで、小さいものなら道具さえあれば初心者の方でも簡単に作れます!ちなみに、今回紹介した道具があれば大体のものは作れますし、すぐ手に入ります。わたしは最初○mazonで1万円でセットになってる物を買いました🤤

皆様もレザークラフトを始めてみてはいかがででしょうか😌

今回は、普段工房で使っている道具たちの初歩から基本までご紹介させて頂きました!次回は、~上級編~をご紹介させて頂きます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました😋

また次回、お楽しみに!

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