Hallelujahのオールレザーシリーズは、CamelやNaturalのような明るい色からBlackやDark Greenなどの暗い色まで豊富な色展開をご用意しております。
明るい色の革小物をお持ちの方でお手入れ用のレザークリームを塗るとシミや色ムラになってしまうのではないか不安になったことはありませんか?
今回は、明るい革のケアをする際にシミや色ムラにならないように、油性クリームと乳化性クリームで比較検証した結果を踏まえたおすすめのレザークリームを紹介します。
レザークリームによるシミや色ムラの原因は油?
レザーケアクリームでシミや色ムラができるのは、油分によって色が濃くなってしまうことが原因と考えられます。そのため、油とロウの量が多い油性クリームではシミや色ムラになりやすいのではないでしょうか。
そこで、オールレザーラウンド長財布Naturalを使って、油分の多い油性クリームと油分の少ない乳化性クリームの仕上がりを比較して油性クリームでは色ムラになりやすいのか検証していきます。
油性クリームは色ムラになりやすいのか検証
検証に使う革財布とクリームの紹介
オールレザー ラウンド長財布 Natural
Naturalカラーは、全面にヌメ革(牛革)を使用しております。ヌメ革本来の自然な表情と素材感を活かすため、表面に防傷加工などを施していません。
乳化性クリーム
乳化性クリームの主成分は、「水・蝋・油」で構成されています。革に水分と栄養となる油分を与え、革のひび割れや乾燥を防ぎます。検証には「Hallelujah UVケアクリーム」を使用します。
油性クリーム
油性クリームの主成分は、「蝋・油」です。乳化性クリームとの違いは、水分が入っていない点です。そのため、ツヤ感の強い仕上がりになります。検証には、「革の達人」を使用します。
それでは、油性クリームを明るいレザーに使用すると色ムラになってしまうのか、検証していきます。今回は、油性クリームと乳化性クリームをNaturalカラーのヌメ革に半分ずつ塗っていきます。
油性クリームと乳化性クリームで比較検証
ラウンド長財布Naturalは、半年ほど使ったものを使用します。まずは、クリームを塗る前に馬毛ブラシで埃などのゴミをブラシで払います。そして、半分に革の達人(油性クリーム)を塗っていきます。
もう片側にHallelujah UVケアクリーム(乳化性クリーム)を塗っていきます。そして、クリームを馴染ませるために乾拭きしていきます。
油性クリームと乳化性クリームで比較検証結果
塗った後すぐの仕上がりは写真のようになりました。
革の達人(油性クリーム) では、クリームを塗り始めた部分とのばした部分に色の濃淡があり色ムラができてしまいました。
しかし、Hallelujah UVケアクリーム(乳化性クリーム)では、ほとんど色ムラなく均一にのばせています。
クリームを塗ってから6時間後、クリームが乾燥して全体的に色味が薄まりました。革の達人のほうは、乾燥後も色ムラになっています。Hallelujah UVクリームでは、ほぼ均一な色味で元の革の表情が残っています。
色ムラになりにくいレザークリーム
検証結果から分かるように、油性クリームは色ムラの原因となります。明るい革のお手入れには、乳化性クリームの使用をおすすめします。Hallelujahでは、そんな用途にも最適な日本製の乳化性オリジナルクリームを作りました。
Hallelujah UVケアクリーム
HallelujahのオリジナルUVケアクリームは、シミや色ムラになりにくい乳化性のクリームです。また水分を多く含むので、デリケートクリームに分類され、マットな仕上がりになります。
成分はスクワラン、油脂、紫外線吸収剤、ビーズワックス(蜜蝋)で作られています。それぞれの成分を調べてみると下記の通りでした。
スクワランとは?
人の皮脂中にも存在しているうるおい成分です。
https://www.nippon-olive.co.jp/contents/cosmetics/スクワランって何だろう?/
紫外線吸収剤とは?
紫外線吸収剤は、化学的な仕組みでエネルギーを吸収し、熱などのエネルギーに変換して紫外線が皮膚の細胞に影響を与えるのを防ぎます。
https://www.kanebo-cosmetics.co.jp/cosmeticsqanda/60
ビーズワックス(蜜蝋)とは?
ミツバチが六角形の巣を作る材料として、働き蜂の腹部にある分泌腺から分泌するロウのこと
https://akipure.com/knowledge_beeswax/1608
上記のように潤いと柔軟性を与えるうるおい成分とUVカット成分配合のクリームです。また溶剤不使用のため、革や肌へのダメージを与えることなく安心してお使いいただけます。
溶剤とは?
溶剤とは、アルコール・シンナー・ガソリンなどの有機化合物のことで、他の物質を溶かす性質を持っています。
汚れを落とす目的でクリームに含まれている場合もありますが、革に塗ると油分を取り除き硬化したり、色が薄くなってしまうなどダメージを与えてしまう可能性があります。
また、ケアする際にクリームを手で塗布したり、普段手に触れる機会も多い革小物ですので、肌にも優しい溶剤フリーのクリームを使っていただくことをおすすめします。
明るい革でも色ムラになりにくいレザーケアクリームまとめ
今回は、明るい革のケアをする際にシミや色ムラにならないように、油性クリームと乳化性クリームで比較検証した結果を踏まえたおすすめのレザークリームを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
明るい色の革には、溶剤(有機溶剤)の入っていない乳化性クリームを選びましょう。
革に合ったお手入れすることで、お気に入りの革小物を少しでも長くご愛用していただければ幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。