【革と暮らす番外編】真鍮のお手入れ方法

こんにちは、受注スタッフの武部です。
今回ご紹介するのは、真鍮小物のお礼手方法について…。

実はハレルヤでは、靴べらやキーリングといった「真鍮小物」も取り扱っています。
真鍮は、革と同じく経年で変化する素材です。
おろしたてはピカピカの金属らしい風合いをしていますが、
空気に触れて表面が酸化することにより、徐々に輝きが落ち着いて深みのある色合いに変化していきます。

ただ、真鍮製品の大変なのは、お手入れをさぼってしまうと黒ずんでしまったり、緑青という錆が発生してしまうこと。
「やってしまった!」が起こってしまった時でも、以下のお手入れ方法で以前の美しい状態に戻すことができます。

さて、今回の主役はこちらの真鍮靴べらです。
いい感じにエイジングが進んでいます。

取り出したてほやほやの真鍮と比較すると、
酸化し(空気に触れ)て黄色く変化しているのが分かります。
左側の真鍮は、なるべく空気や光に当たらないよう暗所で厳重に保管されています。

今回使用するのはナチュラルクリーニングで人気のクエン酸です。ホームセンターや百均などで簡単に手に入ります。
濃度は特に気にせずに作ったので、なかなか綺麗にならないときは少しずつ濃度を濃くしてみてください。

クエン酸に浸した布(今回はティッシュですが)でごしごしこすります。
真鍮のみの場合はクエン酸水に漬け置きますが、今回は革がついているので地道に濡らし、こすります。
革は濡れてしまうと変色するので、持ち手付近は要注意です。

こうなりました!左がビフォー、右がアフターです。
エイジング前のように色味が明るくなり、黒ずみも取り除くことができました。
クエン酸に含まれている酸が真鍮の酸化膜と反応して、このように色味が変化します。
子供の頃に5円硬貨をレモン汁やお酢でピカピカに磨いたことはないでしょうか。
5円硬貨も真鍮から作られているので、原理は全く一緒です。
クエン酸がなければ、レモン汁やお酢でも代用可能ですし、さらにお塩があれば相乗効果でより綺麗になります。
真鍮が綺麗にエイジングできなかった場合に、是非試してみてください。

ところで、ご家庭にはあんまり無いものを使うと、ここまで綺麗になります。

左:クエン酸 右:ピカールです。
私もハレルヤに来るまで全く縁のなかったピカールとはこちら。

液体状の金属研磨剤です。その名の通りピカピカになります。
非常に細かい研磨剤が灯油と乳化剤の中に含まれているので、臭いが強いのと、
手に触れてそのまま使ってしまうと爪がザリザリになります。油断しました。


使用方法は、ごく少量を乾いた布で取り、金属に塗りこんでください。
金属とピカールが反応して布が黒く変色しますが、別の柔らかい布で残らないように拭き上げると…

右のクエン酸仕上げよりも、表面が研磨されてツルツルになっているのが見えるでしょうか。
ここまでくると好みの問題になりますが、ピカピカを目指してみたい方は是非!

ハレルヤで取り扱っている真鍮は、すべてメッキ加工を施していない無垢真鍮です。
メッキ加工済の真鍮製品に試される場合は、同じ効果が得られるか分からないので、ご購入元に確認してくださいね。

今回使用した靴べらはこちら

最新情報をチェックしよう!

Follow My Account
セール情報や新作案内などお得な配信を受け取れます