こんにちは。制作の山崎です。
レザーアイテムを買うときって、長く使いたいし、どんな風に変化するのか気になりますよね?
本日は特に人気の高い「栃木レザー」の経年変化例をご紹介させていただきます。
実際に長くお使いいただいているものなので、ぜひ参考にしてみてください。
栃木レザーとは?
簡単に説明をしておくと、栃木レザーとは、栃木レザー株式会社が製造する革のことです。
その名の通り栃木県に会社があり、1937年から続く老舗の皮革製造メーカーです。
牛ヌメ革(ベジタブルタンニン鞣し革)を専門に製造しており、高い品質を誇ります。
昔ながらの手間暇のかかる製造工程を経ることで、しなやかでありながら丈夫であり、さらに年月が経つにつれて味わい深く変化していく特徴があります。
日本のみならず世界でも人気の高い革です。
▼栃木レザー株式会社の公式HPはこちら▼
https://www.tochigi-leather.co.jp/
それでは早速見ていきましょう。
人気の色「キャメル」の変化
右が新品のキャメルカラー。そして左が1年使用したキャメルカラーです。
いかがでしょうか?
すごく綺麗に色艶に深みが増していて、同じものとは思えないほどです。
革製品は新品が完成でなく、使い込んで持ち主によって1点1点違う変化を遂げたものが完成だと言われたりもしますが、こちらのスマホケースはまさにそんな雰囲気が出ています。
きっと大切にお使いいただいたのだろうと想像できるエイジングです。
特にスマホケースは毎日何度も手に取って使うものなので、財布やキーケースなどよりエイジングが早いです。
フラップボタン部分のレザーが一番変化していますが、全体は満遍なく変化しており、ムラになっていないのでとても綺麗に見えます。
同じ革でも使い始める時期や使い方で雰囲気がまるで違う。
それも本革製品の面白いところです。
栃木レザーの品質、特徴
ではなぜ栃木レザーはそれほど品質が良く、人気の革なのでしょうか?
それは手間暇を惜しまない、昔ながらの製法が関係しています。
栃木レザーは南米産のミモザの樹皮から抽出されたタンニン剤でじっくりと時間をかけて鞣しあげた純正ヌメ革です。
何段階もの濃度や成分が違った槽へと皮を漬け込む、時間と手間がかかる製法にこだわっています。
そうすることで皮への負担が少なく、自然な風合いを生かしながらもハリのある、良い状態に仕上げる、熟練の職人にしか出来ない製法です。
大人が長く楽しめるレザー
ピット鞣しのヌメ革はコシが強くとにかく丈夫です。
また、日光や手の油などで使い込むほどに表情を変化させます。
「エイジング」と呼ばれるその変化を最大限に楽しめるのも栃木レザーの特徴です。
サスティナブルな取り組み
一見必要のない贅沢品と思われることの多い本革製品ですが、使用する原皮は食肉加工の際に出る副産物です。
その原皮を無駄にしないために生まれたのが革産業であり、常に進化を続けています。
栃木レザーには大規模な排水設備が用意されています。9つの区画に分けられた槽で、バクテリアや微生物によって段階的に汚水を中和させていきます。
最終的に浄化された水の3分の1は原皮洗いに再利用され、それ以外は近くの河川に戻されます。
また、抽出された汚泥は固形となり、土に還るために土壌改良剤として再利用される循環システムです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
栃木レザーは日本を代表する高い品質を持った革でありながら、環境のことも考えられています。
そして革製品の最大の特徴である「エイジング」が楽しめる。
日本のみならず海外でも人気なのが納得です。
ハレルヤでは今回ご紹介したスマホケースはもちろん、財布やキーケースなどの各種小物も多数取り揃えています。
興味を持っていただけたら、ぜひ一度ご覧ください。
▼栃木レザー「MANO」シリーズ一覧▼
https://hallelujah.jp/shopbrand/mano/
それでは今日はこのへんで。ありがとうございました。