「この財布、、、もっと早く良い色にエイジングさせたい!」
なんて思ったことありますか?
使い始めのお財布ってなんだか綺麗すぎて、早く使い込んだ雰囲気にしたいと思っているスタッフの実験ブログです。笑
ここでは実際に、革財布をスピードアップしてエイジングしていく方法を紹介していきます。
今回試してみる方法は日光浴です。
ですが、
全ての革財布が日光浴に向いているわけではありません!
まずは日光浴に向いている革の種類をご説明していきます。
日焼けに向いている革▼
・ヌメ革▶︎植物タンニンでなめされた後、表面加工がされていないナチュラルな革のこと
・染料仕上げ▶︎革の繊維に浸透させて、着色する方法。キズやシワもそのまま活かされている。
植物タンニン鞣しの栃木レザー
以上の革が日光浴のエイジングに向いていると言われています。
革の良さをそのまま活かしているものが多いです。
逆に、日焼けしにくい革はコチラ▼
・クロム鞣し▶︎クロムという化学薬品を用いた鞣し方法。変色・変化が控えめでメンテナンスもあまりしなくても丈夫。
・顔料仕上げ▶︎水に溶けない塗料が表面をコーティングしているので革のエイジングを隠してしまう。
違いが難しい時は、タグやショップのページにどういった革か表記がされているので確認をしてみて下さい。
まずは、ここでエイジング向いているかチェックをお願いします。
今回使用するのは、6ヶ月使用している植物タンニン鞣しで出来た染料仕上げの栃木レザーで試してみます。
新品と比較するとツヤが出てきているのが分かります。
これをさらに日焼けさせて深い色味へと変わるのか、観察していきます。
「そもそも財布に日光浴させて大丈夫なの?」
結論:日光浴をさせることはひとつの方法としてOK。
人と同じく動物の皮も日焼けをします。
人の日焼けってサンオイルを塗って太陽の下で何時間か日に当たっていますよね?何も塗らずにそのままでは日焼けした後、肌が炎症したりヒリヒリしてとんでもないことになりますよね?動物の革も同じように乾燥したりひび割れをしてしまうのでケアをして日光浴させてあげることがポイントになってきます。
革を日光浴させるメリット
革の日光浴には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
- エイジングの進みが速くなる。
- シミやキズを目立たなくさせる。
- 深みのある飴色に近づく。
ヌメ革はナチュラルな肌色のため、シミが目立ちやすいですが、それを日光浴させることで、素材に含まれるタンニンの酸化によって革全体を濃い色に変化させ、シミやキズを分かりにくくするのです。
革を日光浴させるデメリット
- 乾燥
革の日焼けはエイジングを加速させます。でも紫外線も浴びていることをお忘れなく!
先ほども一度言っているのですが、日光浴は肌を焼き、同時に乾燥や赤くなったりしますよね。それは革も同じでただの乾燥は、革を硬化させ、潤いが無くなりひび割れがおこりやすくなるのです。
それらを防ぐためにケアをしてあげることがポイントです!
日光浴の前にお手入れをしてあげることも大事なポイントになってきます。
メンテナンスの紹介
新品の革財布はあまり必要ありませんが、何ヶ月か使用している場合は財布を綺麗にすると日焼けの際、ムラなく綺麗に仕上がります。
▼必要なものリスト▼
- 柔らかい布
- 馬毛ブラシ
- 保革オイル
- (コバワックス)
プチメンテナンス方法
1 お財布の表面をブラッシングしてホコリを取る。
▼
2 クリーナーや保革オイルを少量付け乾拭きをする。
保革オイルを塗ることで乾燥から守ってくれます。
ワセリンや蜜ロウが入っているものはしっかりと表面を保湿、コーティングしてくれます。
実際に日焼けをさせていきます▼
革財布を直射日光を避け、窓際などに3時間ほどおきます。 ▼ 表と裏を均一に当てるよう向きを変える。 その際、柔らかい布で表面の油分を馴染ませるように乾拭きします。 ▼ 時々様子を見つつ、潤いが無いと感じたら少量の保革クリームで表面を塗り元の位置に戻します。 ▼ 3時間後に財布をしまいます。 ▼ まずは1ヶ月程度繰り返し様子を見ます。
※注意する点は、日光浴をさせている時間は革製品の一部が陰で隠れないような置き方・場所にすること。また、全体に統一して日焼けできるよう向きを変えることを忘れないように気を付けましょう。
今回は、しっかりと差がわかるように片側のみをエイジングさせていきます!
※皆さんがやる時はキレイに両側を当ててくださいね!
今回はここまで!
このまま継続して財布のエイジングを続けていきます。
また、日を改めて変化をしたお財布を紹介しますので、次回の記事でお会いしましょう!