こんにちは、受注スタッフの武部です。

今回は私が愛用しているスマホケースについて…

私が使用しているのは、JAPAN FACTORYの姫路産馬革を使用したケースです。

こちらの革の特徴は、軽くてしなやかなこと。

特に私が使っているのは、素上げ仕上げという、着色や仕上げ剤を使用していないほぼナチュラルなヌメ革です。

仕上げ加工の中には、色落ちを防いだり、革の天敵の水分によるダメージを抑えたり、傷に強くしたり、と言った加工があります。

それらが一切ないため、ヌメ革というのは良くも悪くも環境に非常に影響されやすい革です。

例えば手垢や、謎の液体の汚れとか、

タンニン鞣しによってもたらされるヌメ革の経年変化はそれは見ていて楽しいものですが、

ある一定のラインを超えると、それはエイジングではなく汚れでは・・・?といった風貌になります。

日々こまめにお手入れをすれば、綺麗なエイジングを楽しめるのでしょうが、時すでに遅しでした。

これは在りし日の姿

革にとって水分は天敵です。

一度洗ってしまうと、もう元の姿には戻れません。

世の中にはレザーソープといった革が汚れた時に使うお手入れグッズがありますが、

今回ご自宅にあるものということで、はおしゃれ着用の中性洗剤を使用しました。

(結論を先に申し上げますと、仕上がりはかなり微妙になってしまいました…)

私はもう変化も楽しんだし、どんな状態になってももう十分かな、という心境で行いました。

試される場合は、どうか自己責任でお願いします。

いざ、水の中へ

まずはこちらが、丸洗い前のスマホケースです。

テーブルに残った水滴が水染みになったり、雨でびしょびしょになって全体的に形が崩れていたりします。

ものすごく汚れていたので公開を躊躇しましたが、こちらが裏側です。

スマホの装着部分や、普段カードを入れていた部分と周りの落差が激しいです。

ふたを折り曲げて使っていたので、手が触れる真ん中や左側は特に黒くなっています。

これをえいっと水に漬けます。

洗剤を混ぜて容赦なく揉み洗いをしていきます。

革が水分を含んで、ぐにゃぐにゃに柔らかくなります。

タンニン鞣しの成分や汚れが溶け出て、水がオレンジ色になっています。

タオルで水分を吸い取りながら、陰干しします。

汚れは落ちたけど…

こちらが乾きたてほやほやの状態です。

最初に比べると全体的にトーンが明るくなりました。

が、エイジングによる飴色への変化もなくなりました…。

汚れを落としたい一心で洗いすぎたのかもしれません。

裏側はこんな感じ。

薄汚さは若干マシになったといったところでしょうか。

床革部分は綺麗になってます。

乾燥時に放置しすぎたのか、型崩れが発生しているのも裏面から見るとわかりやすいですね。

場所によってはぼこぼことしています。

感想

丸洗いの際に汚れ以外のものも落としすぎたのか、

色味は明るくなりましたが、全体的にカサカサとした仕上がりになってしまいました。

革が乾燥しないように、この後に油分を加えたり、半乾きの時に油分を加える方法もあるようです。

撮影からだいぶ時間が空いてしまったので、油分を加えた場合はどうなるか?はまた次回のブログ記事でご紹介できたらと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

使用しているスマホケースはこちら!





※ナチュラルは廃盤のため、色違いを掲載しています。