こんにちは!
たまさとです☺️
皆さん、革製品を長く使っていると、最初は綺麗だったコバがバサバサになってしまい気になったことはありませんか?
今回は、お家にあるもので簡単に出来るコバのお手入れをご紹介させて頂きたいと思います😊
楽しんでいただければ幸いです。
コバとは
「コバ」とは、革を裁断した時の側面のことを言います。革の裏側は「トコ」と言って、どちらも滑らかな表面と違い、革の繊維が毛羽立っています。
コバ処理(目止め)
トコやコバを専用の液体で磨くことで、毛羽立ちの無い滑らかな面に仕上げることを「コバ(トコ)処理」と言います。工房では「目止め」という言葉を使うことが多いです。目止めをすることで革自体に張りが産まれ、強度も増します。
専用の液と目止め風景です。液をコバに塗って布で数回擦ります。
目止めをした後です。トコもコバも毛羽立ちがなくなり滑らかな質感になりました。
革製品は最初から目止めされていないものも多く、目止めされているものでも、長く使ううちに摩擦などで目止め液のコーティングが無くなり、毛羽立ってきてしまうことがあります。
そんな時、お手入れしようと思ってもわざわざその為だけに専用の液を買いに行ったり、道具を準備するのも億劫です。
なので、お家にあるものやすぐ手に入るもので、簡単にコバのお手入れをしていただく方法をご紹介させていただきます!
用意するもの
用意していただくのはこちらです。木工用ボンド、目打ち、布のハギレです。目打ちではなくても、先の細いものなら爪楊枝や竹串で代用できます。
液を作る
まずは、磨くのに使用する液を作ります。
①…小さい器に一円玉分くらいのボンドを出します。
②…出したボンドを水で薄めます。分量は1:1くらいです。
③…爪楊枝や竹串でボンドを水に溶かすように混ぜます。
④…なんちゃって目止め液の完成です😆
お手入れ
今回は、スタッフが数ヶ月使用した栃木レザーの長財布を使わせていただきます。
新品と比べるとしっかりエイジングしていて、表面に艶がありますね!
コバを見比べてみると、使用後の方はコーティングが取れてしまって所々毛羽立っています
それではお手入れしていきます。
先の細い爪楊枝や竹串などで、液をコバに満遍なく塗っていきます。つけすぎないように少しずつ塗ります。
布のハギレで少し強めに、磨くように擦っていきます
二つの工程を、一面ずつ2~3回繰り返し磨きます。
お手入れ後
全ての面を磨き終わったので、見てみましょう。
毛羽立ちも収まり、光沢が戻りました!
新品のものと同じくらい、滑らかで綺麗なコバに戻りました😊
コバ処理されていないものを磨く
使用中のお手入れだけでなく、これから使おうと思っている革製品でも、目止めされておらず気になるものがあれば、同じ方法で磨いていただいてもいいのではないかなと思います。
磨くことで、使っていくうちに毛羽立ってきてしまうことも無くなりますし、磨く前より高級感が増すのでおすすめです😄
お手入れの時と同じように磨いてゆきます。目止めされていないコバを磨く時は、液を多めに付けて頂き、お手入れの時よりも布でしっかり擦ってください
ちょっとしたキーチャームでも、かっこよく見えます☺️
いかがでしたでしょうか?
今回は、革製品を使っていて少し気になってしまうコバの部分の、簡単なお手入れ方法をご紹介させて頂きました。
ナチュラルなどの薄い色の革は、液が表面に着くとシミになってしまう可能性があるので、目止めをする際はお気を付けください🙂
コバのお手入れは本当に些細なことですが、長く使うものをこうして時々自分で綺麗にすることで、ものに対して愛着や思い出が生まれ、より大切にするようになるのだと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございます☺️
では、また。