革財布の買い替え時期は?何年使える?

あなたの革財布は使い始めてからどのくらい経っていますか?本革の財布が何年使えるかは、約5年〜10年が目安と言われています。この記事では、 ・革財布の寿命 ・買い替え時期のサイン ・長持ちする長財布の選び方のコツ をメインにご紹介していきます。 長持ちするポイントを知って、経年変化を楽しみながらより長く本革財布を楽しんでいきましょう。

本革財布は何年使える?寿命は約5~10年

はじめにお話しましたように、本革財布の寿命は5〜10年が目安と言われています。しかし、革に何年使えるかの正確な寿命はありません。丁寧に使用していれば10年使い続けることもできます。 画像の財布は、私が半年愛用していた栃木レザーの長財布です。毎日使用していましたが、形崩れしておらず、エイジングしてツヤが出てきています。「良い物を長く使いたい」という方に本革のお財布はおすすめです。 ▶︎商品詳細はこちら 栃木レザー(牛革) ラウンド長財布

合成皮革財布は何年使える?寿命は約2年

合皮という言葉を日常的に耳にしますが、詳しくはどのような素材なのでしょうか? 合成皮革とは、人工的に本革の質感に似せて作られた素材のことを指します。「PVC」「PU」と素材名に記載され、「PUレザー」「フェイクレザー」などと呼ばれることもあります。動物の革は使用しておらず、繊維生地に樹脂層をコーティングされています。 合成皮革の特徴として以下を挙げることができます。 ・耐久性が低い(破れやすい、剥げる) ・経年変化しない(手入れをしても時間とともに劣化) 合皮の素材であるポリウレタンは、空気中に含まれる水分と結合して劣化する性質があります。そのため、寿命は2年ほどと言われています。本革財布よりも耐久性が低いため寿命は短く、劣化しやすいです。

合皮と本革の見分け方

せっかく財布を買い換えるのであれば、5〜10年と何年も使える本革財布を選びたいですよね。しかし、最近では技術が進んでおり、本革と合皮の区別は難しくなってきています。 原材料名がわからない時は、素材をチェックして、本革と合皮を区別することができます。ここでは、合皮と本革の特徴をお伝えしていきます。 栃木レザー(牛革)を折り曲げた時の様子 合皮:樹脂が浮かび上がるようなシワ 本革:人間と同じような筋の通ったシワ 栃木レザー(牛革)の断面 合皮:布と樹脂を隠すために断面には染料が塗られている 本革:細かい繊維質と太い繊維質が網状の層になっている 合皮:型押しを表面にすることで本革に似せているので、毛穴はありません 本革:鞣しの過程で処理はしていますが、ライトの下でよく見ると毛穴が見える

買い替え時期の5つのサイン

財布は仕事でもプライベートでも携帯していて、使用頻度の高いアイテムなので、人目に触れる機会が多いです。あまりに使い込まれたボロボロの財布を使っていては、恥ずかしい思いをしてしまいます。みすぼらしい財布を使っていると周りからの印象は悪く、金運も下がると言われていますので注意が必要です。 これから、財布の買い替えサインを5つご紹介していくので、ぜひ確認してみてください。5つのうち1つでも当てはまっている方は、財布の買い替えを検討してみてください。

金具の破損

がま口財布の金具のゆるみ 財布には、ファスナー、がま口、ホックなど様々な金具が使用されています。長く使っていると、「ファスナーが閉まらない」「持ち手が取れた」「がま口に隙間ができた」「ホックが閉まらない」などといった修理が必要な不具合が起こります。また、金具の色が剥げてしまう場合もあります。 軽度の不具合であれば、修理して使い続けることもできますが、何度も不具合を繰り返している財布であれば、買い替えを検討することをおすすめします。

複数の傷や糸のほつれ

糸のほつれ 本革は、多少の傷は経年変化で目立ちにくくなります。しかし、多くの傷がついているのは劣化のサインといえます。また、糸がほつれている場合、その部分から革が劣化していきます。最終的には縫い合わせてあったパーツが、はがれてしまうことがあります。たくさんの傷や糸のほつれがあれば、買い替えを考える時期です。

著しい色落ちや、ひび割れ

牛革財布のひび割れ 長く使ううちに色が落ち、艶がなくなり、ひび割れが目立ってきたら、革の寿命が近いというサインです。専用クリームでお手入れをおこなえば、状態が改善されることもあります。しかし、メンテナンスをしても改善されなければ、寿命であると認識しましょう。

角擦れ

牛革財布の角擦れ 財布は、使用しているうちに角の部分が擦れていきます。そして、角部分に色落ちや破れが見られるようになります。 角擦れはリペア専門店で修理は可能ですが、財布の作りによっては修理が完全にできない場合もあります。費用が高くなる場合には、買い替えの検討時期と考えてください。

変形・型崩れ

本来まっすぐな部分がゆがんでいる 財布は、革にハリがなくなり、ヨレてくたびれてきたら買い換えるのがベストです。 カードや小銭などの中身をたくさん入れていると形崩れの原因となります。本来の容量以上に収納していると、革はその形にあわせて伸びて、変形していきます。 一度中身を出して、財布の形をチェックしてみてください。財布の形が変形していれば、買い替えのタイミングです。

長持ちする革財布選び3つのポイント

革の側面 コバ加工がされているもの

コードバン(馬革) TIDYminiのコバ加工 革の端は最も擦れる部分ですので、その部分を補強しているのがコバ加工です。綺麗な見た目になり、接触部分の毛羽立ちや擦れから守ることができ、長く愛用することができます。 写真のコードバンのミニ財布は、側面の革が切りっぱなしではなく、磨かれているのがわかりますでしょうか。 切りっぱなしの栃木レザー(牛革) コバ加工されていない断面は写真の通りです。コバ加工されていない財布は、そのまま製品のダメージとなってしまうため長く使うことは難しくなってしまいます。革財布を店頭で手に取る際にぜひ革の側面をチェックしてみてください。

革の素材 -コードバン(馬革)または牛革

コードバン(馬革) 本革の財布には、使われている革の種類は様々ですので、素材選びが大切です。コードバン(馬の尻革)または牛革を選びましょう。 本革の中でも特に丈夫なのが、馬のお尻部分の「コードバン」という革です。起床価値が高く、牛革の約3倍の耐久性があります。因みに、コードバン財布の相場は、4万円〜8万円です。 栃木レザー(牛革) 高級レザーなので、予算に限りがある方は牛革を選んでください。

財布の作り 部品が少ないもの

コードバン(馬革) TIDY 買い替えのサインでお話しましたが、財布にはファスナーやホックが使われています。財布に使われている部品が多いほどメンテナンスや修理が必要となってしまいます。 一方、部品が少ない財布は、破損することが少なくメンテナンスもし易いので長持ちします。例えばこちらのTIDYコートバンであれば、小銭入れと外装にのみファスナーを使用しています。 またコードバンと聞くと、先ほど紹介した光沢のあるツルツルしたイメージだと思います。その理由は、通常コードバンは革の表面を削り、特殊な加工をして、出来上がります。そのため、非常に限られた部分しか使えず、貴重な革と言われています。 ただ、革の無駄が発生してしまうのも事実。それでは革があまりにも勿体ないと感じます。Hallelujahでは、コードバンの魅力である質感や強度はそのままに、あえて特殊な加工を一切することなくありのままのブエブロレザーのコードバンを使用しています。 最小限の金具に抑えられたシンプルなデザインで、本革の中でも特に堅牢なコードバンを使用しているので長く愛用していただける商品です。 ▶︎商品詳細はこちら コードバン TIDY

まとめ 革財布が何年使えるかは選び方がポイント

革財布が何年使えるかは、「革の側面」「素材」「作り」など革財布の種類で大きく異なります。今お使いの財布に、「金具の破損」「複数の傷や糸のほつれ」「色落ちや、ひび割れ」「角擦れ」「変形・形崩れ」などのダメージが目立ってきたら、買い替えを検討することをおすすめします。 今回お伝えした長持ちする財布の選び方のコツを意識して選べば、より長く愛用していただけるでしょう。ぜひこの機会にご自身のお財布をチェックしてみてください。