目次
革財布の傷を消す方法
今回は2年ほど使用しているオイルドレザー(プルアップレザー)の革財布を使用して、ご紹介していきます。
使い始めの頃にクリームを塗って以来そのまま使い続けてしまったので、ひかっき傷や、浅い傷が目立ちます。
ニベアクリーム100均の豚毛ブラシとコットンクロスのお手入れによる傷の変化はこちらです。
革表面の傷部分にクリームが染み込むことで、傷が目立ちにくくなりました。さらに、ブラッシングによってクリームが表面により馴染み、ほとんど傷が見えなくなります。
また、傷が消えただけでなくクリームを塗ることで、全体的にしっとりとしました。このように定期的に傷のケアをすることで乾燥を防ぐこともできます。
乾燥による傷を防ぐためにも定期的なクリームとブラッシングのお手入れをおすすめします。
使用した革財布
オールレザー ミニ財布 「tiny」5,555円(税込)
(Color:キャメル、ブラック、ブラウン、ワインレッド、ネイビー、ダークグリーン)
ニベアクリームで革財布のケアはできるのか?
スタッフの感想「とりあえずの応急処置なら…?という感じです。レザークリームの値段ともそこまで大差がないのでよほどのことがない限りはレザークリームがオススメ。塗り始めの部分が少し残りやすいのも気になりました。急ぎでとりあえずケアしたい時くらいにした方が良さそう。」
といった感じでした。結果、今回の買い替え前の応急処置にニベアクリームを使ってみても良さそうです。
本格的なケアには、コロニル1909シュプリーム クリームがおすすめです。
レザークリームとニベアクリームの成分比較
動画でも紹介していますが、ニベアの成分のほとんどが油性成分です。レザークリームは【水(水性成分)・オイル(油性成分)・ロウ】がベース。水性成分と油性成分が使われているという括りでは、ニベアとレザークリームは類似性があります。
【ニベア成分】
■水性成分:グリセリン
■油性成分:ホホバ油/ミネラルオイル/ワセリン/シクロメチコンラノリン/アルコール/スクワラン/オレイン酸デシル/オクチルドデカノール/水添ポリイソブテン/イクロクリスタリンワックス/パラフィン
また、ニベアに含まれる油性成分はほとんどが石油由来です。石油由来の成分はベビーオイルなどにも使用されるので、肌と革にも安心してお使いいただけます。
ケアに必要なアイテム
ニベアクリームを使ってのケアに問題はなさそうとわかったところで、ケアに必要なアイテムを紹介していきます。100均のDAISOと薬局で500円で揃うケアアイテムです。
・ニベアクリーム (税込239円)
・DAISOの豚毛ブラシ (税込110円)
・DAISOのコットン靴磨きクロス(税込110円)
3つのステップ
① ブラシでゴミやほこりを落とす
毛先でサッと表面を払って、ゴミを落とします。
②ニベアクリームを塗る
パール粒台のニベアをクロスにとります。
財布全体に伸ばしていきます。裏面も同じ工程でクリームを伸ばしていきます。傷がない箇所にも満遍なく馴染ませてください。
縫い目に入ってしまったクリームは、クロスではなくブラシでサッと撫でると馴染みます。
③豚毛ブラシで財布表面を磨く
最後の仕上げに、ブラシで表面をブラッシングします。最初のゴミを払う際には優しい力ででしたが、仕上げには多少力を入れてください。目安としては、ブラシの毛が少し曲がるほどです。
改めてbefore・afterはこのようになります。
革の種類による対処方法の違い
今回は、オイルドレザーの対処法方をご紹介しましたが、以下の4種類によって、傷への対処方法が異なります。
オイルドレザー
革の種類の中でも、傷が目立ちにくいのは「オイルドレザー」です。
オイルドレザーは、主に鞣す際にオイルをたっぷり含ませた革です。しっとりとした肌触りのお財布は、オイルドレザーである可能性が高いです。
軽い傷であれば、指やクロスで擦ると革のオイルと馴染んで目立ちにくくなるのが特徴です。
傷を消すためにというよりは、手入れとしてクリームとブラシで定期的なセルフケアを行ってください。
ヌメ革
ヌメ革はオイルを含んでいないため、オイルレザーに比べてとても傷つきやすい素材です。オイルレザーよりも固い質感です。
ヌメ革は、植物の"渋"に含まれている成分を染み込ませていて、他の表面加工は施されていません。
皮脂や日光によって「経年変化(エイジング)」しやすいのが特徴で、もっとも革本来の味わいを感じることができます。
傷がついた場合は、クリームとブラシを使った方法で対処しましょう。
スウェード(起毛系)
スウェード(起毛系)は4種類の中でもっとも傷が目立たない素材です。
傷がついても指やブラシで馴染ませれば大抵の傷は目立たなくなるため、それ以上のケアは不要です。
逆に、クリームやオイルを使用するとスウェード特有の肌触りの良さがなくなりかねないため、クリームやオイルを使わない方法でケアをしましょう。
クロム鞣し
クロム鞣しの革は、耐久性・耐水性があり、傷に強いのが特徴です。そのため、目立つ傷がつくことはほとんどありません。
クリームを使ったお手入れをしても傷は消えないので、補色クリームやレザーマニキュアを使って傷を目立たなくすることが可能です。
使い方は、どちらも少量を傷部分に塗布し、布やブラシで磨いて全体に馴染ませることで傷が目立たなくなります。
傷ができたら最低限やるべき対処方法まとめ
今回は、革財布についた傷へ最低限やるべき対処法を500円で揃うアイテムを使って紹介しました。
毎日使う財布だから傷がつきやすいので、日々のお手入れが大事です。本格的なレザーケア商品は持っていない方は、100均や薬局で用意できる安価なアイテムからケアをはじめてみてはいかがでしょうか。
傷がついてしまった時のケアはもちろんですが、定期的にケアをすることで傷がつきやすい一番の原因である「乾燥」を防ぐことができます。
また、スウェード(起毛系)やクロム鞣しのようにお手入れにクリームは使わない方がいい革もあるので、お手入れ前に革の種類を必ず確認してから行いましょう。
検証結果としてニベアでもやってみましたが、きちんと手入れするならコロニルなどの革用クリームがおすすめです。
お気に入りの革財布を長く愛用していただければと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。